2017年10月14日

■All past tense.

冷たいスープは好きですか?
(お腹と心が冷えるから嫌いだ)

温かいスープはいかがですか?
(体だけ暖まるのは気が引ける)

そうやって
何もかもを拒否するように
人を選り好みしては
結局好きにならない理由を
どこかに見出そうとしている


記憶の中にしかいない君へは
文字でも口でも表情でも態度でも
傷つけることさえできない

今傍に居たり声をかけてくれる何人かは
そのどっちもできるはずなのに

そんな
失敗して諦める勇気と
傷つけて諦める強さを
君に告白した後には
ずっと持っていたはずだったのに

傷つくことと
失敗することへの不安だけを
わたしはあれから
ずっと持っていたみたいだよ

期待はずれな自分を見限っても
期待されるのを望んでいて
期待されたのを恐れていた自分

そんなわたしを遠巻きに見つめると
自分から好んで不幸へ踏み出している気がして
もう少しここにとどまってもいいんだよって
抱きしめたくなってしまう

好きと言われることに
不慣れで臆病な自分を
もう少しだけ輝かせるために

今目の前で
失敗する勇気と
傷つく強さを持って
わたしに告白するその人に
暖かいスープをご馳走しようかな
posted by nobu at 21:53|

2017年10月06日

■Finally, I'd like to say a few words about...

今日誰かと居ても
帰ると寂しい気持ちや
遠足の前のワクワクした気持ち

そういうよくあるものを
毎日と時々で繰り返しながら
なんとなく時間が過ぎて
ただなんとなく卒業して

それだけでいいんだって
最後まで思えたら良かったのに

絶対渡さないと決めた
今時じゃなない手書きのラブレターを
卒業が近づくについれて
力を込めて書き直している

書道を習っておけばよかったと
後悔するくらいの文字と
すっかり慣れてしまった
破り捨てる作業

そんな習慣は
友達と話している時でさえ
ふと思い出してしまって
慌ててトイレへ駆け込んだ顔は
やっぱり赤く染まっている

そんな瞬間だけは
別のクラスでよかったと思うのに
朝登校して席に着くと
毎日がとても寂しかった

渡す手紙は
成功でも失敗でも
そんなちぐはぐな思いを
どっちも終わらせてくれる

卒業間近に渡したら
残りの生活が恋しくなるか
残りの生活が辛くなるのか
はたしてどっちだ?

そんなドキドキが止まらなかった

だからきっと
どんな返事だとしても
君にはありがとうって
そう言える気がした
posted by nobu at 21:57|

2017年09月20日

■Is there anything we are lacking?

わたしはあなたの一番にはなれなかったけれど
あなたが今を幸せと感じられる意味や言葉を
そしてあなたが誰を一番好きなのかを
言いたくない気付かせたくないものを
でもあなたにとって一番大事なものを
あなたが本当は誰が好きなのかを
隠し通す自信とか
あなたの二番目で居続ける覚悟とか
少し足りてなかったのかなって
そういうことにして
わたしにとっての一番は
テレビに映る格好いい俳優のように
いつでも見られるけれど
いつまでも手の届かない存在

それでもまだ諦めきれない
一人でいる自信とか
遠くで見守る覚悟とか
少し足りてなかった色々なことが
感動とかとは違う涙で吹き出している

もし今電話がきたら出てしまう
もし会いたいと言われたら会ってしまう
そんな拒否できない気持ちはきっと
天気が良かったからとか
返さなきゃいけない物があるからとか
そんなたわいない理由をくっつけて
仕方なかったんだと最後は言い訳をするんだ

自分の選択は間違っていなくて
もし間違った選択をしたのららば
それは自分以外の何かのせいだと
そうやわらかく言って
それなら仕方ないねと
ずっとあなたに言わせていた気がする
今日着た服
今日買った口紅さえも
決めたのは自分だけど
選んだのは自分じゃないのだと

だからごめん
あなたがわたし以外を選んだとしても
選ばせたのはわたしじゃないと言ってしまうから
だからもう会わないと言って欲しい

でも本当は
その一言を
聞くのが怖いんだ


一人の時歌うのは
いつも別れの曲なのに
あなたの前では
絶対に歌わない

友達の別れ話も
あなたの前ではしない

帰りにいつも
またねと言ってしまう

色々なささやかな悪あがきは
あなたから一番をわずかに遠ざけて
わたしの一番をわずかに近づけながら
posted by nobu at 00:18|

2017年09月09日

■The apples on the other side of wall are the sweetest.

わたしの気持ちなんて
そんな程度なんだと
そう嘆く友達の言葉さえ
もう頭の片隅に追いやっている


今日も君に会う口実を考える

好きになるには安易すぎて
今もまだ好きと言えず

嫌いになるには足りない思いに
今もまだ縛られてたまま

いつまでも君という実は腐らないのだと
何の根拠もなく信じている自分が
今だけは純粋でかわいいと思えるから

今だけは信じさせてと言う代わりに
今だけは綺麗に感じる体を預ける

そしてまた
後悔と汚れが
自分の実と身を腐らせる前に
現実が理想をこえる前に
繰り返してしまう


君に会う回数と
シャワーを浴びる回数が
ほとんど同じになって
快楽かどうかも
わからなくなってきた
過ちの日々

たまたま会えずに帰って
一人寂しく浴びたシャワーは
心を温めることも洗うこもできなくて
虚しさの傷をガーゼで押さえる


そんな過ちと虚しささえも
枕の上に落とした今夜の夢と一緒に
頭の片隅へ埋めていった
posted by nobu at 06:25|

2017年08月28日

■Never had I realized my ignorance more keenly than I did then.

やらずに後悔するよりも
やって失敗した方がましだと
そう思っているのは今だけで
失敗したらやっぱり
後悔するのだから

どっちの後悔でも君は
仕方なかったんだと
頑張ったんだねと
涙を見せる度に
高くも低くもない声色で答えてくれる

ああしたらよかったんだとか
だから言ったのにとか
聞いてほしいだけの話の腰を折るような
自称友人たちとはいつも違っていたんだ


わたしが弱音を吐く度に
今はもう誰に見せていいかわからない涙と
ただただ聞いてほしいだけの意味のない言葉が
自分を傷つけずにはいられなかった
posted by nobu at 22:35|