2016年11月27日

■She had no cause to like me.

例えば君の大好きなカラオケへついていって君の採点が93点だったとして
ぼくが96点を出したとしたら君はぼくに対して嫉妬意外の感情をくれるだろうか
例えば君のずっと欲しかった限定コンサートのチケットを手に入れプレゼントしたとして
君の感じるぼくへの感謝はコンサートへ行けるっていう喜びをこえるだろうか

既に君の中に長く居座った色々の価値に対して
ぼくはこえるでもなく下回るでもなく同じでもなく
どこかにあるかもしれない裏口のようなものをつつかない限りは
君の持ち得る価値に近づくことさえできないのではないかって
同じ店へ行く度に趣味の話をする度に
そしてあまり聞きたくない恋の話をする度に
繰り返す度に一歩ずつぼくの足が後ろへ下がっている気がした

ぼくが諦めるでもなく希望を捨てないで戻す君への半歩では
努力も気遣いも思いも何もかもが足りないのか無意味なのかとそう感じるくらいに
子供の頃は100メートル走の一秒差なんて誤差の範囲くらいでしかなかったのに
大人になるにつれて努力以上の才能の差に思えてくる絶望にそれは似ていた

ボールを投げたのは確かにボクなのだけれど
受け取った君はそのボールをきっと別の誰かに返している
喜びも笑顔も別の何かに向けられているその様子を
サンタクロースからの贈り物に喜ぶ子供に微笑む両親のように
ただ見ているだけで心があたたまるほど人ができてはいないし
それで満足できるほど自分彩りが満たされているわけでもないから
それはサンタクロースはいないんだと知った時の悲しさや
自分の欲しかったプレゼントとは違っていた時の失望なんかに近いだろうか

今はもうそんな甘酸っぱさも消えて苦味しかなくなって
次第に苦味と共に出来ることと出来ないことを覚えて
諦めることも必要だとか自分には向いていないだとか
無謀や無意味を先読みして回避しては不安や後悔にさいなまれる
ああはなりたくないと思っていた大人になっていくまでは
絶望だとか失望だとかの言葉を格好いいなんて思って好んで使うような
まだちょっといたいけな心の痛みを抱える自分に酔っていたい
posted by nobu at 23:05|

2016年11月23日

■That's in a suitable category.

男か女か好きか嫌いか
人に対する判断なんて優しそうとか良い人そうとか
2つ3つの無難な言葉をを剥がせばそんなところだろう

ヤりたい女かそうでないか
アリな男かそうでないか
なんて恥ずかしげもなく感想を言うやつはいても
この人と友達になったらクラスで自分の立場があがりそうとか
同じ職場で働いてもらえたら自分が少し楽できそうとか
高度な下心を真っ先に口にするような人間には会ったことがない

第一印象が全てと言ったのは美男女で
第一印象が全てじゃないと言ったのは微男女で

サイトでの美人ちゃんは十中八九加工写真ちゃんだった
サイトでの男前君は全く別顔写真君だった

科学や技術の進化の至りは批判を顧みず言うならば
結局第一印象をパスしなければ何も始まらないという
第一印象至高の示し合わせになってしまったことを
次は3次元やVRが覆してくれるだろうことを
進化を止め得ぬ余裕を持ってして示すのだろう
posted by nobu at 01:32|

2016年11月21日

■The condition of being injured in the same place as before.

昔カッターで指を切ってしまった時
証としてこぼれ落ちる赤いものは
ひとしきり吐き出されると痛みを忘れ
透明だった水を痛みと同じ色で染めていった

一丁前に痛んでい叫んだ声も
それに慣れてしまった辺りから
わざとらしく叫んで媚を売ったその辺りから
叫び声は透明ではなくなってしまったのだろう

絆創膏でふさぐことも包帯で隠すでも
汚れた水を取り替えるでもなく
ざわと傷口を無理やり開いて赤いのを今度は床に吐き出した時
傷は時間とともに治っても人としては直らないんだろうと思った

言葉の節々に吹き出のも全てが
行けたら行くとか寝てたとか今起きたとことか
弱いのに格好つけで飲む酒やお金で不健康を買う煙草なんかと同じように
そんな嘘っぽい無意味な言葉で出来ている

今ぼくの会話を聞いてくれている君は
いつかここから離れてしまうと思っているけれど
今だけは酷く真剣に酷く真面目な顔をして頷いている

そんな君にぼくはいつまでたえられるだろうか
君の方から離れてくれるまでたえられるだろうか

時が経つほど君を好きになっていく罪と当時に
その9倍くらいの罪悪感で自分を嫌いになってしまいそうだ

もし君がぼくを好いていたならば
お互いが好きでいればいるほどに
恋愛に発展するなんてことはあり得ないのだから
posted by nobu at 01:32|

2016年11月20日

■She didn't tell me her name.

肩書と尊敬と羨望は常に同じ位置にあって
それを見てるぼくは一日がかりで登る山の麓程度の位置だろう

テレビに出るのは凄い人で
生徒会長は凄い人で
社長は凄い人で
議員とか大臣とか凄い人で

凄いって意味や実際何をしてるのかどうやったらなれるのかとか
考えることすらおこがましいとさえ思えるくらい
自分の身の丈には合わなさ過ぎて
同じ世界を生きている実感がなくって
数学の問題を1番早く解けたって
少し速く走れたって
賞状をもらったって
なんて些細なことで喜んでしまったんだと
自分の存在や名前さえ恥ずかしく思えた

今まで文字の往復を数十回と重ねていた君から
本当の名前を聞かれた時に
ぼくは教えはしなかったのだけれど
ハンドルネーム自体が本名だということは
あまりに安易すぎて気付くわけもないのだろう

安っぽい名前などの思っているのは自分だけで
それ自体を評価の基準にすることはないのだろうけれど
有名人と同じ名前だとか聞いたことある名前だとか珍しい名字だとか
そこまで目にも心にも残るような直球なものは持っていない
ぼくが大きな事件でも起こして
マスコミが卒業アルバムをどこかから探し出して
最初のニュースで報道されるくらいしなければすぐ忘れてしまうような
スタッフロールで大量に流れるたくさんの名前の1つ程度
いちいちそれを覚えてはいないだろう
そんなどうということのない名前
名付けた親を侮辱することに少しだけ後ろめたさを感じながらも
格好をつけてカード決済にした時のサインにさえ雑に書き殴っている文字

残った生の中でいつか好きな人ができ愛することができたとしたら
その君がわたしの名前を一字一句間違わず反復したり書くことがあったとしたら
それを見聞きする時でさえ負を感じてしまいそうで
人に名前で呼ばれてもすぐに振り向いて用事を聞けないで怒られてしまうのはきっと
そういうことなのだろうという自意識過剰さを持ってして
他愛のない恋の話を笑って話した昨日は
少しだけ自分が名前で生きていた気がする
posted by nobu at 14:59|

2016年11月19日

■She is watering the stimuli.

相手をその気にさせること相手を勘違いさせること
それらは女の無意識な小悪魔な特権
多くの人から良く思われたいけど
だけど好かれるのは本命だけでいい

男は優しくされると好きって意味に置き換えるお気楽物で
二人きりで会えたらとかそういう雰囲気になったらとか
ほぼ下心しかない妄想を続けながら
日々を楽しく生きられてしまう

相手の気持ちを知りえない時ほど楽しいのが男で
相手の気持ちを知りえない時ほど苦しいのが女で

同じ時間を生きて
同じ空気を吸って吐いて
昨日は同じ時間の電車に乗り
今日は同じ講義を受けた
明日は同じテレビをみて
同じタイミングで笑っているだろうか
なんてことを考えるのが女で

この髪型にしたら格好いいかとか
この仕草をしたら格好いいかとか
この台詞を行ったらイケてるだろうかとか
あの話をしたら惚れられるだろうかとか
そんなことを考えるのが男で

甘い言葉を飲見込んで男は興奮した
甘い言葉を飲まされて女は興醒した
posted by nobu at 02:10|