2017年07月28日

■I know you're only kidding.

今目の前にいる人

好きな人
たぶん好きな人
今だけは好きな人
今だけは好きでいたい人

ただ寂しい時に傍にいて
けどそれ以上の理由を
わたしは語れない

これ以上の言葉は全部
好きって気持ちを疑わないための
作り話になってしまう

その作り話の原案が
あの人との思い出だってことも
全部気付いてしまう


必死に理由を探すことにも疲れ
取り繕う言葉も枯れてきたから
そろそろ違う人を好きになろう

誰でもいいってわけじゃないけれど
きっと人から駄目だと言われる
そんな人を選んでいる


本当に好きになった人には
手をのばすこともできず
好きになってはもらえず
口先だけの
きれいやかわいいって表現に
わかっていても舞い上がって
何度もその人を困らせる

そんな本気で困った顔
わたしだって傷つくんだよ


自分が傷ついた分よりもきっと
多くの人を傷つけている
そんな自覚はある

別に好みでも好きでもない
そんな人の方がわたしには
寄りかかってくるのに


叶わないとわかっている
そんな恋をしてる自分と
叶わないとわかっている
そんな恋をさせる自分を
哀れを哀れで満たす自分を
いつまでも愛せないでいる

嫌いな人へ好きと
どれくらい嘘を付いただろうか

好きな人へ嫌いと
どれくらい嘘をついただろうか

もうどれくらい
君には嘘しか言ってないだろう

本当に好きなのは
君だけなんだと
告白して振られた時
今のは冗談だよって
嘘で本音を隠した

もしも将来年老いても
お互いにひとりだったら
一緒に暮らそうか?

いいねそれって
冗談を込めた君の答え

その嘘が本音であってと
例え話が終わるまでずっと
生まれてきてはじめて
神さまってやつに祈っていた

本音で本音を隠した
とてもずるい質問に
救いなんてないというのに
posted by nobu at 16:06|

2017年07月24日

■Give me a hug or a kiss and make everything be forgotten in the past.

一人も乗っていない車内で
思いっきり泣きたかった
汚い言葉で
自分をけなしたかったくて
もう何本の電車を見送っただろう

くるはずのない空の電車
くるはずのない君の着信

深夜を迎えた時計を
10秒毎に眺めながら
虚しくそれを待ちわびている
ばかな自分

楽しい思い出より
悲しい思い出が多くならないうちは
まだ取り戻せるんじゃないかって
そう言い聞かせながら
数えてた思い出は
悲しみが楽しさをこえてしまう前に
数えるのをやめていた

時間や人生を無駄にして
ほとんど零の希望にすがるのが
今の生きがいだっていう
いつか笑い話にしたいこの瞬間を
せめて君の夢の中で語らせて
posted by nobu at 01:54|

2017年07月21日

■I chickened out because I was afraid you might refuse

今日もひとつ
苦労することをやめた

これはわたしにとって
今一番辛いことで
今までで一番かもしれないし
これから先でも
これ以上ない痛みかもしれない

だけど
それに耐えろと
振り返るなと
逃げるなと
根性がないと
きっと周囲は言うだろう

君だけは味方でいてくれて
どんな状況からも助けてくれて
どんなわたしも受け止めてくれる

そうやって君へ
他愛のない挨拶の後
少し遠回しにして
共感を得るための言葉を
必死に探してる

言葉が途切れそうになると
何となくそれを
君は理解したように
限りなく普通の笑顔に
わずかな苦笑を浮かべて

わたしの言いたいことを
限りなく自然に言わせてくれた

逃げ出しても
それは仕方がないと
そう言ってもらうための
逃げるための理由と
逃げた後の言い訳を
君からたくさん
貰っていたんだ

そんな優しさに
いつしか罪も薄れたわたしも
今度はいつ会えるのか
聞くことには変に臆病で
自分からは聞けなくて


逃げることは必要だと
そう書かれた文章を
本屋で必死に探してた

3冊買ったその本は
自己満足の置物だったけれど
君が400キロくらい遠くに去った後
涙で曇った瞳を拭って
何度も何度も読み返した

他の誰からも言い訳をもらえないことを
いつかとはわからない再会まで
しばらくは思い出したくなかったから
posted by nobu at 23:36|

2017年07月18日

■Ask a nonsensical question and get a nonsensical answer

本当の恋を見つけたと
信じて疑わなかった二人は
相手の幸せを願って
好きを嫌いと言いかえ
結局はお互いを傷つけた

そう締めくくられた小説の結末は
正しいのか間違っているのか
真剣に考えて夜も眠れず
あくびを繰り返していると言ったら
君は呆れるだろうか

美化しすぎた恋愛観で悲しむことも
異性への幻想で苦しむことさえも
ため込んだ理想を少しずつ消費して
もうしばらくはその主人公たちを
綺麗なままで見ていられるだろう

少しずつ少しずつ
惜しむように落ちる
流れの遅い砂時計のようなに

なかなか解けない
真冬に積もった雪のように

ゆっくりゆっくり
気付かないほど僅かに
侵食していく
ゆるやかな渓谷のように

いつしか見飽きた相手でも
異性と会っていたら
嫉妬する夫婦のように
思いが小さくなっても
全部は消えないように

擦り切れるまで読みたかった小説と
飽きるまでしたかった君との恋は
終わりきる前にやめることにした

傷つけるほどの優しさも
思いを焦がす情熱も
そんな幼く陳腐な戯言が
理想から現実になってしまう前に
posted by nobu at 23:30|

2017年07月16日

■Even if I know the truth, you had better pretend otherwise at present.

悩みなんてなさそうって言葉に
ないよって笑って見せて
誰にでもそう言ってみせた

今はもう慣れてしまった口先だけの受け答え

何もかもが不安になる

振り絞って出した会話の返事が
精一杯おどけた言葉の全てが
笑顔で返ってこないと不安になる

自信のあるふりがうまくなったって
自信のなさをなくすこともごまかすことも
同じようにできるわけじゃなく

いつまでも消化できないものを
自分の許しなく体が勝手に吐き出すように
自分の許しなく吐き出される涙が
不安のほんの一握りを持っていってくれて
気が触れそうな毎日は
今日もひとまず
落ち着きを取り戻す


月に一度も行かなくなった
喫茶店の中でさえ
笑顔でいることを
その空間や
そこにいる人や
自分自身が強いているようで
珈琲はいつも
砂糖とミルクを多めに入れて
やっと苦味が和らぐくらいの
子供の頃飲んだのと変わらない
苦い大人の味がする

たくさんの甘さを加えても
甘さは返ってこなかった
苦いだけの体験談は
自分大好きな大人達の味
報われない大人の恋の味

飲みながら携帯を手に取り
何ひとつ取りこぼしのないように
大人達のアドレスのひとつひとつを
一口胃に落ちる度に
丁寧に消していった

何ヶ月か経った頃
ほとんどの大人達を
苦味と不安要素と一緒に
消し終えた

最後に会った時の
楽しく幸せそうな君のアドレスは
目を閉じて耳にイヤホンをあて
最後に一緒に聞いた曲を聞きながら
最後の一口と一緒に
惜しみながらゆっくり消した

消す度に消えていく自分の笑顔は
悲しくも心地よくて
何より自分を楽にして
砂糖とミルクの量は減って
苦味も消えていく

「もう自分で笑わなくていい。」

そう思えた今日は
幸せではないけれど
それでいいと思えた

明日からは
笑わせてくれる人を
気長に見つけることにした
posted by nobu at 12:04|