2017年06月16日

■He tells circumstantial lies.

たくさんの人を見てきた
自分以外のたくさんの人を
自分以外の全てに嫉妬しながら
自分以外の誰かを見下せないかと
自分以上の不幸はないと思いつつも
自分以外の不幸を期待し探しながら

そんな自分でも
自分以外に触れて触れられて
自分以外の成功に微笑んでいて
自分以外の不幸に悲しんでいた

好きって言葉を我慢して飲み込むことも
その人が辛い時は眠らず言葉を返し続けることも
何をやっていても結局
思っていたほど羨ましいものじゃなくって
考えていたほど幸せってわけでもなかった
それでもなぜだか
こういうのも悪くないって思えてた

友達としてって言葉付けを忘れた
好きだよって届くメッセージに
何日も浮かれていた表情と
今日も元気だねって君の言葉に
しばらくでも幸せだったのは
悔しいけれど確かなことだった

君を忘れる努力と
君以外を好きになる努力
どっちが先に達成できるかの競争に
君を嫌いになる努力は入れないようにして
友達のまま終わる選択は考慮しつつ
保身のメッセージを今日も
2、3時間置きに考えている
posted by nobu at 21:55|

2017年06月07日

■I know my heart will never be the same.

ぼくを気にせず膝を抱え込んだ君を
いわゆる無意識のせいにして
その背中を抱きしめていた

ぼくのにとっては知りたくない
何かと誰かを失った君に対して
ぼくのこの気持ちの中の多くはきっと
友情以外の何かなのだから
無意識に考えないようにした

腕に込めたくなる力の全ては
後からする言い訳を考える努力に充てた


「大丈夫。」とゆっくり振り返えろうとする君を
もう少しだけと言うように抱きしめたままにした


それは今までで一番幸せから遠くて
辛いとか怖いとかの気持ちばかりなのに
このままずっと時が止まればいいのにって
生まれてはじめて思ったかもしれない


好きと好かれてるの確信がまだ
二人の中で繋がっていない間だけは
何もかもが本気で言えて
何もかもが嘘だと言えて
何もかもをなかったことにできて
友達のまま友達に戻れるような気がして
posted by nobu at 02:29|

2017年06月02日

■She'll quite happily go anywhere with anybody if she's invited.

暇さえあれば
時計の針を目で追って
寝る前の羊より多くを数えては
つまらない現実と
つまらない自分に対して
つじつまを合わせるだけが
生きるための作業だと思っていた

暇さえあれば
異性を追っているくらいの方が
この目にも生にも何十倍有意義だろうかと
一瞬そう思いながら過ごした何百倍かくらい後の日

時計よりも少し多く
追っている人がいることに
偽りない自覚を持ってしまった

無意味に生きるだけのぼくを消して
死なないための理由をくれた君は
なぜかいつも
ひとりにならないための努力と
ひとりになりたいための努力とが
折り重なるよに募っていて

何かわからない何かに対して悩んでは
寄りかかるべきではない人たちへ
自分をわざと腐らせるように
寄りかかっては
笑顔を失望を覗かせる

それはまるで
現実と自分を無理やり擦り合わせるような
自分の行動と何か似ている気がした


うまくいかない展開の方が
物語としてはおもしろいのだけれど
うまくいく展開の方が
人生としてはおもしろいけれど

もし全てがうまくいっていたとしても
うまくいくのはいつまでなんだろうとか
うまくいっていることを持続する労力に
幸せがつり合わない日がくるかもしれない


行き先が3方向くらい飛んでいって
落としどころの見つからないもしも話は
ただ時計の針を眺めるだけの
いつもは長く感じる1分を
少しずつ短くしていった

眺める対象が
ただ変わっただけのことなのに

世界の時計の時刻は
忠実で絶対で
進めることも止めることも
戻すこともできないけれど
目が合うことを避けなければ
表情や言葉を交わす偶然があったならば
ぼくの生きる時刻は喜びでのびるだろうか?
君の生きる時刻は驚きで縮むだろうか?

君にとってぼくが幸か不幸か
判断のつかない事情に対して
勢いや思い付きで近づくことは
勇気や努力と言えるのだろうか

目を合わせられない言い訳が
少しまとまってきた頃には
羊を数えることも忘れてしまっていて
昨日も寝付いたのは遅かった


暇さえあれば
君のことばかり考えるぼくは
その対象が別の誰かに変わったとしても
同じように夜を更かすのだろう

今この瞬間は誰だって
見るもの浮かぶものだけに
本気だったというだけなのだと
眺めるものが
昼と夜とで変わるように
月から太陽に
ただ変わっていただけなのだと

将来浮かれそうな自分の
回りくどくして煙に巻く言い訳を
いくつか引き出しに入れていく


まだ名前も知らない君は
必要のなかった未来と
求めていなかった将来を作り
ぼくから生きる建前を奪い
ぼくから死ぬ理由を奪った

そういうことにして
生きることへちょっと前向きになった
くすぐったい自分をごまかして
壊れて動かなくなっている部屋の時計の針を
ほんのちょっと進めてみた


一周してもまだ君が君のままでいたならば
君の生きる時刻がのびようと縮もうと
目を合わせるのも挨拶も拒まれようとも
君の心の檻を抱きしめるために
次の日の朝は部屋を出よう

眠れないのが羊のせいでないように
言い訳が言い訳で終わらないないようにと

気持ちを上に向けて

女の子が自撮りする時上目遣いするような
それくらいの角度でと思ったら
ひとりで笑ってしまった


そう
このままの笑顔で
いつまでもどこまでも
posted by nobu at 23:41|

2017年05月31日

■Like Cinderella at the stroke of midnight.

君だけは変わらないね
君だけは変わらずにいてね
そう言っていた君の愛しい人

いっそ
この身に残った純情は
綺麗な箱につめて
可愛いリボンを付けて
恋の味も涙も忘れた
哀れなあなたへあげるよと
そんな心にもない言葉と
少なくない未練を胸に込め
気持ちを吹っ切るための
精一杯の嫌われる勇気を
声色と表情を変えながら
その子はぼくへ
何度も何度も練習を繰り返した

でもきっと
愛しい人の声を聞いたらそんなこと
愛しい人の顔を見たらそんなこと
その子は言えないだろう

きっと口にはできない
無意味な台詞の練習を繰り返しては
乾いた口を不味いお酒で湿らせている

恋しい人の名前をつぶやく度に
表情を緩め瞳を濡らしながら


好きが好きのままでいられるうちはきっと
そんな高ぶっては沈む気持ちから逃げ切れない気がして
今日もその子は慣れないお酒を浴びている

その子の意識が夢へ消えた後
酔ったふりをやめたぼくは
抱きしめたくなるその背中を隠すように
毛布をかけて部屋を出た


いつも何でもないふりをして
その気のないふりをして
それを信じてしまうその子と
それに安堵し悲しむ自分に
もやもやはいつまでも晴れないけれど
晴れた日の星はいつまでも綺麗だった

子供の頃
もっとはやく走れたなら
もっとたくさん走ったなら
形が見えるくらい星に近づけるんじゃないかって
真夜中にひたすら走っていたのを思い出す

100年走り続けてもたどり着けない事実を知って
子供から大人へ変わり
失望から絶望へ変わり
決して近づけない物理的距離が
その子とぼくの間にはあるんだと知った


いつかその子以外を好きになれたなら
その子以外を好きになることを
一途で頑固な自分自身が許したならば・・

そんな悲壮感で大人ぶって
恥ずかしげもなくあふれ出そうな
恥ずかしい言葉の端から端まで全部を
泣いている子へ聞かせたならば
何それと笑わせられるくらいには
役に立つだろうか

ひとしきり苦笑した後

君をちゃんと諦める未来を夢見て
まだ遠い始発を待ちながら
誰もいない駅でひとり
拙い希望とさよならの言葉を
ため息に近い声で口にて
また明日ねと
薄く薄く
本音の感情を重ねた
posted by nobu at 02:37|

2017年05月29日

■No matter what happens, I'll stand by you.

大切だった
大事だった
嬉しかった
楽しかった

全て何もかも過去のことで
そんなこと何も気付かず知らないでいた自分と
好きでい続ける努力を放棄したあなたとでは
きっと同じ時間の流れを共有はしていなくて
一日か二日かそれ以上か
今日の出来事を語るには
何だか間が空いていて
空模様も違っていて
わたしの起きた朝が夜だったのか
あなたの寝る夜が朝だったのか
もうどっちが正しいのかさえ
よくわからなくなっていたよ

何度めかを迎えた
わたしじゃない人の話を
わたしじゃない大切な人の話を
たぶんわたし以外に向けてしているその話に
次こそは気付けるだろうか

傷つかずいられるだろうか
何でもないふりをして話を聞いて
真剣な顔をして聞いたり
同じタイミングで笑ったり
笑顔で電話を切ったりとか

切った後に悲しい顔をして
逃げるようにベッドに横になっては
起きた時に目が腫れている朝を迎える
そんな自分の想像だったら
難なくできるのに


一日の三分の一くらいは
引きつってても作り笑いと
楽しいふりや幸せのふりをして
悲しみがこぼれてしまわないように
こぼれおちてしまう前に
涙の線を指で拭ってかき消して
悲しみの証拠を全部かき消した

無意識に遠回りをした帰路と
無意識にゆっくりになった足取りは
もうがんばらなくていいよと
自分自身を慰めているような気がした

人に語ることも
自分で思うことも
心に秘めることさえ
ためらわれるような
汚い言葉や暴言がきっと
頭を回っては消えている

わたしの一方的な
大切な人へ向かって
何度も何度も繰り返すそれに
脳を切り離したくなるほどに
自分自身を軽蔑しながら
posted by nobu at 02:38|